まず、真鍮とは銅と亜鉛の合金で黄銅とも言われ、この配合の割合や与える熱によって色が変わる金属です。
金のような美しい輝きを持つ金属で、英語ではbrass(ブラス)といいます。
現在でも硬貨や管楽器など、真鍮は意外に身近で使われております。
真鍮は鉄などの金属に比べて錆びにくい合金(銅と亜鉛)でありながら加工がしやすく、金に似た上品な黄色光沢があることなどから、古くから人々に愛され、使われ続けられています。
真鍮は使えば使うほど表面が酸化し、アンティーク感ある独特の味わいが出て人と場所に馴染んでいく素材です。
強い金属光沢が抑えられて淡くやわらかな表情になり、真鍮の経年変化を楽しめます。
金色に光り輝く方が好みの方は磨き布やクリーナーを使用すれば簡単に元通りの輝きに戻せます。
真鍮の持つ暖かさは、ナチュラルな雰囲気のインテリアやファッションとも相性が良いので、どんなファッションにも取り入れやすいものではないでしょうか。
アンティーク感ある真鍮には独特の雰囲気があり非常に上品な印象を与えます。
真鍮は、水や汗に触れ、そのまま放っておくと酸化し、表面が曇っていく特徴があります。
好みに応じて輝きを保ったり、経年変化した燻んだ色味を楽しんだりできるのも真鍮の魅力です。
こちらで紹介する「お手入れ方法」は輝きを取り戻すためのものです。お客様のお好みに合わせてご利用ください。
□輝きをなくさないためのメンテナンス
アクセサリー類など肌に身につけるものは、使用後は柔らかい布で汗や油分などを丁寧にふき取り、湿気の少ない場所で保管してください。
ビニール袋などに入れ、空気に触れないようにすることで変色しにくくなります。
雑貨などもこまめに柔らかな乾いた布で拭いてください。
□変色(サビ、酸化)してしまった真鍮の輝きを取り戻す方法
市販の磨き布(ポリッシュクロス)に少量の研磨クリームをつけて磨くと元通り輝きを取り戻せます。
重曹でも真鍮の輝きを取り戻すことができます。
ティースプーン1杯の重曹に水を加えてトロトロの状態にし布に含ませて磨きます。
お酢やレモン果汁に浸すだけでも綺麗になります。綺麗になったあとは水分を拭き取ってください。
真鍮には緑青(ろくしょう)というサビが発生する場合があります。
その名の通り緑と青の中間色のサビです。
もし緑青が出てしまったら、お酢に同じ量の塩を混ぜたものを布に含ませてよく磨いてください。
※工房壱で使用している真鍮は 表面加工(メッキ)されていない「生地」ですので、空気に触れ時間が経つと酸化し黒ずみます。
※使用後は柔らかい布で汗や汚れをふき取り、直射日光や埃を避け、湿度の低い所で保管してください。
※体質によってかゆみ・かぶれが生じる場合があります。
万一お肌に異常が発生した際は直ちに使用を停止し、医師の指示に従ってください。