アルファベット大文字、小文字と数字、少しの記号からお好きな文字を刻印することが出来ます。
大切な方へのプレゼント、ギフト、ご自身だけの特別なアイテムとしてもオススメです。
記念品や贈答としてもご利用いただいております。
メタルスタンプを使った味わいあるレトロなフォントの刻印。
字体はCentury Italic (斜体)のみです。
刻印可能文字はアルファベット大文字(A~Z) 、小文字(a~z) 、数字(0~9) 、記号(.,'-@&)から組み合わてください。
商品によって異なりますが、5文字~20文字程度までの刻印が可能。
御祝い事に名入れ付きのギフトとして。
記念日やイベント事には記念日を刻印して贈物に。
開店祝いや周年などで店名を入れた小物をプレゼント。
父の日、母の日、敬老の日に感謝を込めてプレゼント。
チームや会社、サークルなどで同じ刻印で記念品として。
頑張った自分にご褒美になど様々な用途でご利用いただいております。
刻印だけでも特別なギフトですが有料のギフトBOXセットでさらに特別な贈物にしてください。
工房壱で使用しているヌメ革(タンニンなめしを施した革)についてご理解いただく為に、鞣(なめ)しの種類とそれぞれの性質をご説明いたします。
鞣(なめ)しとは、「皮」のコラーゲン繊維と「なめし剤」を結合させ、耐熱性を備え、腐りにくく、柔らかくしなやかな「革」へと変化させる技術です。
なめしの主流は、タンニンなめし、クロムなめし、コンビなめしの3種類があります。
以下では、それぞれの特徴を紹介していますので、ヌメ革製品をご検討の場合はメリット・デメリットをよくご覧ください。
植物から抽出されたタンニン成分(渋)をなめし剤として使用する、古くからある伝統的ななめし方法で、工房壱ではこちらのヌメ革を使用しています。
皮の中心までタンニンを浸透させるため、濃度の違うタンニン液に順に漬けこむ必要があります。
大きな水槽に濃度の違うタンニン液を用意して順に漬けこんでいくピット製法、そしてドラムを使用するドラム製法の2つの製法がありますが、現在はドラム製法が主流です。
全部で30以上の工程があり、なめすのに数か月かかることもあります。
メリット
・植物性のなめし剤を使用するため、製造過程で有害物質がほとんどて出ない。
・廃棄されても地中で微生物等に分解されるため、環境に優しい素材として近年注目されている。
・堅く丈夫で、使い込むほどに馴染み、艶が出るためエイジングを楽しむことができる。
・金属アレルギーを引き起こさない。
デメリット
・吸湿性が強いため染色しやすい素材ですが、雨に弱く、傷や汚れが付きやすい為、丁寧な使い方、ケアが必要。
・エイジングやナチュラルな質感を楽しめる分、変色・変化が激しい。
・皮本来の傷・色むらが目立ちやすくなります。
・1か月以上かかる場合もあり、生産コストがクロムに比べ悪い。
塩基性硫酸クロム塩という化学薬品をなめし剤として使用します。
通常、タイコと呼ばれる大きなドラムの中に皮とクロム剤を入れてまわします。
世界中の革の約80%はクロムなめしと言われています。
メリット
・タンニンなめしと比べると、なめし時間が短いために大量生産しやすく、費用も抑えることができる。
・耐熱性や柔軟性、伸縮性に富み、発色も良く仕上がる。
・傷にも強く、水にも耐性がある。
デメリット
・重金属系なめしのため、アレルギー体質の方には不向きの場合がある。
・またタンニンなめしのような経年変化はあまり楽しめない。
※工房壱では取り扱っておりません。
コンビネーションなめし、複合なめしとも言われ、複数のなめし剤を使用します。
クロムなめしをした後に、タンニンでなめすなどの工程を踏みます。
なめし剤の比率によって出来上がる革の性質は様々ですが、双方の良い所をあわせた革を作ることができます。
メリット
・クロムなめしと同等程度のコストで作ることができます。
・クロムなめし革の丈夫さやしなやかさと、タンニンなめし革の経年変化しやすい性質を兼ね備えた革など、複数のなめし剤組み合わせて、単独のなめし剤では得られない性質の革を作ることができます。
・タンニン鞣しほどで無いが使い込むほどに馴染み、艶が出るためエイジングを楽しむことができる。
デメリット
・基本的な革のお手入れは必要。
・エイジングを楽しめる分、変色・変化はある。
※工房壱では取り扱っておりません。
先述のように3種類の革のどれが良くて悪いという事ではなく、デメリット、メリットを踏まえて用途や趣向などで使い分ける事で各々に良さが出るのだと思います。
世の中の主流はクロムやコンビ鞣し革が主流で世界の8割をクロム革が占めると言われております。
どこを取っても均一で綺麗に品やかな仕上がりの革は安定感があり量販するのに適しております。
ですので、皆様が良く手にされている革製品というのはクロム革が多く革=均一に綺麗と思われている事があるのが実情です。
逆に植物タンニン鞣しのヌメ革は製作や扱いに手間がかかるうえ、ナチュラルスタンプ、色むら、繊維の密度差などが当然のように有り、同じ1枚の革の中でも個体差があります。
原皮も違う牛の皮ですので、同じように加工しても個体差はどうしても生まれてしまいます。
密度や厚みが異なれば染料の入り方も異なるため色の違いも生まれ、ナチュラルスタンプ箇所は更に濃くなって染まったります。
一見、デメリットが多いと感じてしまうヌメ革ですのでヌメ革の性質に理解が無いとB品と感じたり、これは革では無いと感じられる方がいらっしゃいます。
しかしヌメ革はクロム革と比べて特別な加工がない事から、革本来のナチュラルな風合いを感じる事が出来ます。
ヌメ革独特の質感、素材感は革本来のなめらかな手触りを持っており、数ある革の中でも最も革らしい雰囲気を持つため革の中の革とも言われています。
またヌメ革は汚れやすい、傷つきやすいというデメリットとは逆に長年をかけて使用者に合わせ経年変化(エイジング)することも魅力のひとつです。
工房壱では個人的な好みにはなりますが、ヌメ革が見せてくれる革本来の表情をデメリットとしてでは無く魅力と感じ使用しております。
ですので皮に元々あるナチュラルスタンプの箇所も敢えて使用し製品製作をしております。
【※ナチュラルスタンプとは、牛が元々もっていた傷痕、シワ、血管、ホクロ、毛穴の痕などの自然の刻印がそのまま残ったもの。】
ヌメ革はなめしにつかう原料も自然素材であることから、革本来の温かみのある雰囲気と魅力を感じさせます。
その反面、ヌメ革は革そのものなので、動物についた傷やシワ、血管のあとが目立っていることもあります。
しかしこれもヌメ革の個性で、この世に同じものは2つとない自分だけの革です。
また使っていくうちに繊維もほぐれて柔らかくなってきますが、そのときに持ち主の手に馴染んだ形になっていくのも、ヌメ革の大きな魅力です。
ヌメ革には生物であった証があります。
キズ・シワ・毛穴・血筋などが革の状態になっても残る事があります。
人間の皮膚と同じようにそれぞれ微妙に色合いが違ったりキメがまばらであったり個体差があります。
当店では革の個体差もヌメ革製品の持ち味の1つとして大きな傷以外は当店では無駄なく使用しております。
取る部位によって色ムラ・厚さ・柔らかさなどの質感が多少変わる事をご了承ください。
血筋
血筋(チスジ)とは牛の血管の痕がそのまま表面に現れた状態で天然皮革だけの自然な風合いです。
トラ(皺跡)
トラとは、表面にスジのように入っているシワのこと。品質には問題なく、他より丈夫とも言われています。
ハラキズ
天然皮革 には、傷はつきものです。天然皮革だけの自然な風合いを感じれる箇所でもあります。
染めムラ
革の染色の際に部位によって繊維の密度や厚さが違うために、染めムラが出ることがあります。
使い始めは、革自体にオイルが含まれていますのでお手入れは不要です。
革にハリがあり硬く感じますが、しばらくすると、革に含まれたオイルが表面に出て光沢が増し、少しずつ柔らかくなり、手に馴染んでまいります。
使い手により艶が出て来ましたらお手入れを行ってください。
柔らかい晒しのコットンで優しく拭いて、柔らかいブラシで優しく毛穴の汚れを落としてください。
革用のワックス等にて、保湿・防汚対策を行いながら、経年変化をお楽しみ下さい。
※革は染料の特性上、摩擦や湿気などにより衣服等に移染する事がございますのでご注意ください。
※ナチュラルはタンニン鞣しを施しただけのもので革そのものの風合いが魅力です。
他色に比べ経年変化をより楽しめる反面、日焼けしやすくシミになりやすい革でもあります。
工房壱の製品に使用している”革(天然皮革)”は動物の”皮”からつくられています。
ここでは簡単にですが「皮」が「革」になるまでの流れを紹介いたします。
工房壱のヌメ革の原皮は2種類。
ベルトやハンドル、カメラストラップなどの厚手の革はアメリカ、オーストラリアの牛皮を使用。
その他のキーケース、眼鏡ケースなどの小物の革は日本国内の牛皮を使用しています。
ヌメ革は牛の皮を加工したものです。
原皮はアメリカ、オーストラリアなどの遠くや日本各地から輸送されてきます。
腐敗を防ぐために、塩漬け・または乾燥処理をされた状態でタンナーの元へと届けられます。
皮に付着している血液や汚物などを取り除き、脱水された水分を補い生皮の状態にもどします。
牛皮は作業がしやすいように1頭分の皮を背筋に沿って半分に分け、脱毛、石灰漬けし皮革独特の柔軟性を得ます。
鞣剤を皮に浸透させコラーゲン繊維と結合させることで、耐熱性・耐久性を与えます。
工房壱の革は兵庫県たつの市でつくられたドラムヌメ革で植物タンニン鞣しを施しています。
経年変化を穏やかにし耐熱性、耐久性に優れた特徴があります。
ここで皮から革に変化します。
染色用ドラムを使用し染色、加脂する。
染色とは染料を用いて革を希望の色に染める。
また、加脂とは油脂を用いて柔軟性や豊満性を与える工程です。
革中の染料や加脂剤を固着させるために乾燥する。
自然乾燥あるいは熱風乾燥や真空乾燥などがあります。
革の感触にとって直接的に影響する重要な工程です。
乾燥した後に革に適当な水分を与え、もみほぐし易くする。
バイブレーションステーキングマシンや空打ちにより革をもみほぐし、柔軟性や弾力性を与える。
特別な色などに加工する場合、塗装をします。
外観の美しさを色と艶で強調するとともに、革の耐久性を得る事が出来ます。
おおがかりな塗装機を使用し銀面に塗布、乾燥までを行います。
革を伸ばしたり、艶出し艶無しにする目的でアイロンをかけ、美しいヌメ革の完成です。
色合いや品質を検査し工房壱にヌメ革として到着します。